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野菜、足りていますか?
日本人は野菜不足の傾向にあり
日本人(成人男女)の野菜摂取量は年々減っており、野菜不足は深刻化しています。望ましいとされる1日の野菜摂取量は350グラム以上。ですが、実際にそれだけの量を採っている人はほとんどおらず、平均的な摂取量は280グラム前後です。その背景には肉中心の食生活やコンビニエンスストアやファーストフードの普及があり、10年前と比べるとどの年代においても減少傾向にあります。
【平成28年国民健康・栄養調査結果】
野菜摂取量の平均値(20 歳以上、性・年齢階級別、全国補正値)
1日に必要な野菜摂取量の目安「350g」に対して、きちんと摂取できている人の割合は若年者で20%前後、高齢者でも30%強。多くの人が野菜不足であるといえる。
あなたの毎日の食事に、野菜は足りていますか? 毎日の食事で1日に必要な野菜摂取量をクリアするには、だいたい朝・昼・晩の3食に2品目ずつ採ればよいと言われています。しかし、実際の食生活では朝食を採らなかったり晩御飯が外食になってしまったりするケースが多くあり、「3食2品目」を実践するのは難しいようです。
こんな方は野菜不足の黄信号!
野菜には、ビタミンやミネラル、食物繊維、カルシウムなどが豊富に含まれており、これらの栄養素は人間が活動するにあたって必要不可欠なものです。不足がちになると、以下のような症状が起こる場合があります。当てはまる症状がある方は、野菜不足の黄信号。意識的に野菜を採るように心がけましょう。
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野菜にたっぷり含まれるビタミンCは美肌の源。不足するとニキビや吹き出物ができてしまいます。また、ビタミンCには活性酸素の働きを抑える抗酸化作用もあるため、肌老化の防止、美白、シミ予防に効果があります。
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糖質を分解する作用があるビタミンB1やビタミンCが不足すると、疲労物質である乳酸が溜まり疲れやすくなります。また、ビタミンの代謝を助ける作用があるマグネシウムが不足しても、ビタミンの働きがうまくいかなくなり疲れやすさが助長されます。
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野菜に多く含まれるカリウムには、体内の余計な塩分を排出する働きがあり、塩分とともに余分な水分も出してくれます。しかし、不足すると体内に塩分が蓄積されてしまい、余分な水分も溜まったまま。これがむくみの原因です。重症になると高血圧を引き起こす危険もあるので注意しましょう。
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野菜には食物繊維が含まれています。糖質などの栄養素は胃や小腸を通る時にほぼすべて吸収されますが、食物繊維は消化されないまま大腸へと送られます。ですので、食物繊維の量が増えると便の量も増え、大腸を刺激されてお通じがスムーズになるのです。食物繊維が十分にないと便の量自体が少ないので、腸の動きも悪くなります。
できるだけ野菜を摂取することを意識しつつ、手軽に採れる野菜ジュースなどの健康食品をうまく利用して毎日必要な栄養素を補うようにしましょう。